またまた紙が値上げ・・・これからの「紙の使い方」を考える
2025年10月から洋紙メーカーが一斉に値上げすることが発表されました。
印刷や出版に携わる人にとっては「またか!」と思わずツッコミを入れたくなるニュースです。
甲子園出場校みたいに各メーカー何年ぶり何度目とかリリースしてほしいくらいです。
食料品などと違って大多数の人が注目するような事ではありませんが、一般の方々も少なからず影響はあるでしょう。
なぜまた紙が値上がりするの?
今回の値上げの背景には、いくつかの理由があります。
- パルプ価格の高騰 ― 紙の原料となるパルプが世界的に値上がり
- エネルギー・物流コストの増加 ― 工場の電気代や輸送費が負担に
- 環境対応コスト ― 脱炭素やサステナブル対応に追加投資が必要
- 紙需要の減少 ― 生産量減少で1枚あたりのコストが上がる
- 為替変動: 輸入原料の調達コストへの影響。
「単純に紙が足りない」というよりも、社会全体の流れで仕方なく上がっている感じが強いですね。
私たちの生活にどう関わる?
紙の値上げと聞くと、出版社や印刷会社の話に思えますが、実は私たちの身近な部分にも影響があります。
- 本や雑誌の値段がさらに高くなる(すでにここ10年でかなり上がっていますが・・・)
- チラシやカタログの縮小 → デジタル広告がさらに主流に(すでに主流ですかね・・・)
- コピー用紙の節約意識が強まる → 会社や学校で「印刷控えてね」と言われる機会が増える
そのうち「コピハラ」なんて言葉が出てくるのでは?なんて思ってしまいました。
これからの「紙の使い方」
今回の値上げは「紙離れが進んでいるからこそ起きた」出来事ともいえます。これからは、より賢く紙と付き合っていく必要がありそうです。
紙を大事に使うためのヒント
- 必要なものを必要なだけ印刷する
- 紙だからこそ伝わるものを大切にする
- 無理に紙にこだわらず、デジタルをうまく活用する(ハイブリットが理想)
紙が「安くて当たり前」ではなくなったからこそ、
場面に応じた使い分けがますます大切になっていきそうです。
これからは「必要なところでは大切に紙を使い、それ以外はデジタルに頼る」というバランスがポイントになりそうです。
うまく付き合いながら、紙の魅力をこれからも活かしていきたいですね。